昨日の明治神宮ので火事のニュースは、凄惨でした。
亡くなった5歳の男の子には、心からお悔やみ申し上げます。
余りにも痛ましいニュースで、言葉もありません。
あの作品を作った大学生たちは今、どのような気持ちなのか、どうしているのか。
胸が痛みます。
同時に、私は、ある恐怖も覚えました。
白熱灯は、熱い。
おがくずは、燃えやすい。
そういうことを知らずに、成人まできてしまった子達。
バーチャルの遊びに囲まれ、五感で感じる経験が極端に少ない現代の子。
私が、今、そういう子を育てているのではないかという恐怖です。
想像力は、体験から養われます。
人間の脳は、「予測するシステム」です。
過去に体験した経験を、視覚だけでなく、
匂い、感触、音、味、、、すべての感覚で記憶し、
それをもとに今起こっている事象に対して、無意識に
次に起こることを予測し、自分の行動を決めています。
受験勉強やゲームの攻略法は、「知識」
実際に使えるようになって、はじめて「知恵」になります。
この作品を作った大学生たちには、白熱灯をおがくずの近くで
長時間点灯すると何が起こるか予測する材料がなかった。
何十人もいて、誰もその考えに思い至らなかった。
どんな状況だったのかはわからないし、私の想像でしかない。
私がその場に居合わせても、足がすくんで何もできなかった可能性は十分ある。
でも、私が今育てている子ども達も、同じじゃないか?
この大学生たちのように大きくなっていくのではないか??
1時間近くゲームをしている子を横目に見ながら、そんな考えに
襲われて、我ながらぞっとしてしまいました。
不測の事態に対処する力は、遊びの中から培われる。
今からでも、間に合うかなぁ・・・?