3日間にわたり開催した体験型研修「北欧流外遊びのススメ」開催報告です。
NPO法人当別エコロジカルコミュニティーの山本幹彦氏による「野外で授業」シリーズを
未就学児に関わる大人を対象に特化し、学びの要素より「遊び」を強く意識した内容にしました。
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■11月17日(日)千葉県市原市 福増幼稚園付属施設フクマスベース
良い天気に恵まれ、初日を完了。福増幼稚園のそばにある山も使用させていただき、自然の空気をいっぱい吸い込みました。
■11月18日(月)千葉県市原市 杏保育園
園児たちも交じって一緒にワークをしました。活発な意見交換が行われました。強風のため途中で中に入ってワークを実施。
同じワークでも屋内と屋外とで集中力やワクワク感が全く違うことを体感しました。
■11月19日(火)千葉県市川市 ときわ保育園
ワークをたくさん実施しました。子どもだけのワークも実施し、取り組みを観察することで子どもの想像力や発想、コミュニケーションの様子もまた学びになりました。
今年度3回実施して、多くの気づきがありました。
なかでも大きかったものが、子どもの遊びに対して
「意味付けをする」ということについてです。
子どもが自由に外遊びをする効能については、多くの人が認識していますが
具体的に何がどう効果があるのか?というのは、その場では認識しにくいものです。
キャリア構築理論の提唱者サビカスが、「金の糸」と呼んだものがあります。
過去のいくつかの経験をつなぐ一本の糸。自分の大事にしたいものや大切なもの、
考え方でつなぐキーワードのようなものがあり、今に繋がっているという感覚です。
小さなころ何かに夢中になって遊んだ経験。そんな経験をたくさんしていく中で
いつか、「あの時と同じ」感覚を覚える時がくる。
そんな時がきたら、自分の選択に、自信を持てるようになる。
自分の人生に自信を持ち、幸福感を高めるようになる。
私自身はもう小さい頃の外遊びの記憶はほとんど覚えていませんが、
「新しいものが好き」「次々と興味の対象が変わる」という特性は
今も変わりません。
それが、今の仕事にも、人生にもいきています。
外遊びの意義を意識をして関わっている人と、まだ分からないという人とが
いると思います。
意味は後からついてくるので良いのだと思います。
子どもが夢中になれる環境をつくること。
自然の中が、それにもっとも適していること。
子どもが思う存分外で遊べる環境を、もっと大人が保障していかないといけないのだと思います。