こんにちは。保育園キャリコンの谷口真紀です。
園長先生の知恵袋シリーズ。
元小学校教育のM園長先生の言葉から。
小学校以降の”学び”は、暗記ものが多く記憶力や集中力との勝負になってしまいます。
ですが、幼少期に一度でも見たことがあるもの、体験したことがあるものは、
間違うことはありません。
例えば、「熱伝導」の学習。
木の棒、金属の棒の上に「蝋(ろう)」を数か所に置き、
端から温めていく実験。
実際にどの材質が早く蝋が溶けるかを、目で見ることができた子は、
小学校で「熱の伝わり」の学習をしたときに、その光景を思い浮かべます。
すべての知識を実体験をさせることはできないのですが、
実体験が豊富な子は、それをもとに論理的に応用して考えることができます。
野菜を育てたり、虫や魚を飼育したりするのもその一つ。
大きな穴を掘ったりできるのも、大きな砂場があるから。
そんな遊びの中で、泥の感触、砂の質感、
泥団子の作りやすい土、水加減、水が高い方から低い方へ流れること、
実体験で認識していきます。
成長を促す感覚を、子供たちは遊びの中から得ていきます。
幼児期の子どもにとって遊びと学びは、境目のないものです。
どうやって認識していくのか、どんなものに興味があるのか、
認識に至る過程は一人一人違いますが、
どんな子もこの時期にしかできないことがあります。
それが、「夢中で時間を忘れて遊ぶこと」です。
家だけではできないことを、経験することができるのも、保育園の特長ですね。