M'sキャリアラボ*キャリアコンサルタント 谷口 真紀 オフィシャルサイト

顧問キャリアコンサルタントの存在意義

梅雨いりしたのに、雨が降りませんね。

晴れはうれしいのですが、農作物にはちょっと心配なお天気です。

 

こんにちは。キャリアコンサルタントの谷口真紀です。

 

先日、我が家の保険を見直すために訪れた窓口で、

カウンターの向こう側の方の対応にとても残念な思いをしました。

 

(我が家にとっては)高額な保険を、目的や家族の実情に合わせて

見直したいと思ったのです。

 

夫の名義なので妻の私にはあまり詳しくお話しできないんです、というのは

分かるのですが、目的や意図を尋ねられることはなく、事務的な、というか

いぶかしげな対応。

お金に困って夫に黙って保険の減額をしに来た妻と思われたのかな??

逃げ出したくなって、「書類郵送お願いします」とだけ言って

早々に引き上げてきました。正直、いやな気分になってしまいました。

 

保育園・幼稚園の顧問として、先生方のキャリアコンサルティングを

継続して行うとき、最も大事なのは、「目的」です。

導入前に、必ず経営者と何度も打ち合わせをさせていただきます。

今困っていること、将来はこの園をどういう姿にしたいのか、などを

じっくりと時間をかけて聞いていきます。

話を進めていくと、例外なく先生方への深い愛情や思いを強く感じます。

 

そしてその奥にあるものは、やはり、未来を生きる子ども達への熱い思いです。

 

ただ雇用主という立場から、その思いの表現方法はさまざま。

特にトップが男性の場合は、うまく思いが伝わっていないなぁと

思うことも良くあります。

 

 

多くの幼稚園・保育園を見てきて、男性がトップマネジメントを行う立場の場合、

たいてい、サポートする信頼できる女性がいることが多いことに気づきました。

奥様であったり、親族、もしくはスタッフのリーダーなど。

 

何を隠そう私の実家も、このような形で家業を営んでいました。

父が代表,母がサポート。従業員は、ほとんど女性。

小さな家業でしたが、従業員の定着率はそこそこよかったようです。

 

寡黙であまり多くを語らないTOP(父)に、とにかく明るく良くしゃべり、

お客様だけでなく、スタッフへの気配りを常に忘れない補佐役(母)。

 

人には向き不向きがあり、「気配り」が自然にできる人もいれば、

それをするためには、清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要な人もいます。

経営が得意な人もいれば、もくもくと作業をし続けて正確さや緻密さで

組織に貢献する人もいます。

 

それぞれの強みを認識し、お互いに補い合える組織に近づいていくためには、

何より「目的」を共有することが大事なのです。

 

特に実務を担えない外部コンサルタントは、この目的を常に念頭においておく

必要があります。

ここを理解せずクライアントとお付き合いすると、

一緒に迷走するだけでなく、園にとってまったく無駄な投資になってしまいます。

 

時にトップが目的からずれた行動をしそうな場合、

「本当にそれで良いのですか?」と、聞くこともあります。

 

これが、外部コンサルタントの存在意義だと思います。

 

 

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