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「扶養・年金」と働き方について その2

こんばんは。キャリアコンサルタントの谷口真紀です。

台風一過、汗ばむ一日でした。

さて、働き方と年金について その2。

扶養内で働きたいという方と話していると、年金についての
知識が途中で止まってしまっている方が多いようです。

国民年金 1号、2号、3号の名前と属性の違いはみんな知っています。

1号は自営業者。
2号はサラリーマン。
そして、3号は、「私たち」。

3号は国民年金は払わなくてもよい。ついでの健康保険も。
1号は自分で払う。2号は会社で正社員になったら、会社の社保に入ることで払う。
(必ずしも正社員とは限らないが)
ここまではOK。

では、1号と3号で、もらえる年金額はどちらが多いか知っていますか??

この質問に答えられた方は今まで、ほとんどいませんでした。
すでにもらっていますという方だけ、正解でした。

応えは、「一緒」。

そう、払っても払わなくても、もらえる金額が一緒というのが、今の日本の制度。
だったら、払わない方がお得よねえ・・・・。

でも、ちょっと待って!それで大丈夫??

自営業者というのは、定年がない仕事。
60歳を過ぎても、健康で元気なら、あと10年、20年、働ける。
国民年金制度ができて、国民すべてが年金を払うことが義務となったのは、
「定年」があるサラリーマンが増え、60歳(または65歳)で収入が途絶える人が
増えてきたことが大きな要因の一つ。
だから、”自営業者”はサラリーマンほど年金の必要性は高くないといえるかもしれません。

で、主婦は??
年金をもらえるのは、65歳からです。(今のところ)。
ご主人と同じ年齢と仮定して、一緒に60歳になり、
この後5年間、給料は下がりますが、ご主人は働き、
奥様はどうされますか??

また、65歳を過ぎた後、夫婦合算の年金収入は
いくらになるか、計算していますか?

計算したことがある方ならわかると思います。
たいていの場合、
「贅沢をしなければ生活できる」額です。
この「贅沢」の基準が、ライフスタイルが、人それぞれなんです。

みなさんの生活を一度振り返り、どれぐらい生活費が必要かを
計算してみてください。

そこから、60歳までにどれだけ貯蓄があれば安心か、出てくると思います。