キャリアコンサルタントは約3年前に国家資格になりました。
職業相談にのる仕事は、資格の有無を問わず誰でもできますが、
「国家資格キャリアコンサルタント」と名乗るものは、国家の定めた資格の規定に
則って仕事をしなくてはなりません。
その一つが「倫理綱領」です。
この規定に背くことは、刑事罰の対象となるということが、国家資格になる前との大きな違いです。
倫理の範囲は、社会背景や国、年代によっても変わってきます。
常に自分に問い、世の中の通説、常識、さらにはテクノロジ―の進化に適応させるべく見直さなくてはなりません。
「フリーランス」という形で仕事をしていると、信頼・信用に関わる倫理の問題は、死活問題です。
特に企業分野で活動をするキャリアコンサルタントの倫理はまだノウハウが少ないため、
先日、私がこの業界に入る大きなきっかけとなった
CTI(コーアクティブ・コーチング)で倫理を学んできました。
企業の顧問としてのコンサルティングの実績はやはり、コーチング業界の方が歴史も長く、
いろいろな知見の蓄積があり、大変勉強になりました。
クライアントの情報を漏らすことは、絶対にやってはいけない。
クライアントが企業の場合、その企業名も、口外はしない。
系列会社であっても、指揮命令系統が異なるのであれば、それは別会社。
私からクライアント名を伝えることは、ありません。
特に私の関わる法人は小さな規模が多いので、細心の注意を払っています。
もちろん、クライアント様がPRしてくださる分には大歓迎♪大変うれしく思います^^
研修実績だけの企業も、その後のフォローでカウンセリングセッションを設ける可能性もあります。
だから、私はどんな小さな仕事でも、クライアント様の許可なくそれを公言することはしません。
私にとっては当たり前なのですが、守秘義務がどのようなことなのか、ご存じない方も多いようです。
倫理以外にも、密室で行われるセッションの質を上げるために、
スーパーバイザーから指導を受けたり、と学び続けることも、倫理綱領に定められています。
スーパービジョンもしっかりと受けています。
まだまだ認知度の浅いキャリアコンサルタント。
こんな地道な努力もしつつ、営業、コンサルティング、そして、苦手な事務作業と。
フリーランスは、忙しいです。