先日、キャリアコンサルティング1級技能士の実技試験を受けてきました。
今年で3回目。私にはまだまだ足りないものがたくさんあることが、
今年もよーく、分かりました。
「試験」「オーディション」こういうチャレンジできるものを
準備していただけることは、大変ありがたいことだと改めて思います。
自分自身を客観的にみることができ、新しい目標を与えてくれます。
さて、勉強したことを忘れないように、少しずつ書き留めておこうと思います。
1級技能士の試験のページにも公開されていますが、実技試験の冒頭は
自己紹介から始めて下さい、とあります。
その自己紹介の中に「自分の理論的立場」も説明するように、とあるんです。
理論的立場ってなんじゃ???
しょっぱなからつまずいてしまいました。
自分がセッションをする時、どんな理論を意識しているのかということでしょうか?
学問として心理学を専攻しているなら、「理論的立場」として
〇〇心理学です、と言えるのでしょうが、現場でどれだけ理論を意識しているか
というと。。。。。
ロジャーズの来談者中心療法も、奥が深い理論ですが、
強いてあげるなら、スーパーの理論でしょうか。
スーパーの理論の中でも特に「キャリア決定のア―チ」が好きなんです。
好きすぎて、イラレでこんな図を作っちゃうぐらい。
【禁無断転載】でお願いします。
![map](http://mscareerlab.com/wp/wp-content/uploads/2017/02/map.jpg)
キャリアカウンセリングは、”キャリアの発達”を支援するものです。
「キャリア」とは、社会や自分を取り巻く環境と切っては切れないもの。
私が、自分が初めて社会の中で生かされていると実感したのは
周囲とのつながりを実感できた時でした。
それまでは、若者にはありがちなのかもしれませんが、
傲慢にも、自分の力で、努力で、才能で、すべてが可能になる、
上手くいかないのは、自分のせい。
そういう思い込みで生きてきたのだと思います。
そうではない、自分だけのせいではないんだと思えた時、
気持ちが楽になりました。
決して他責ではないのです。
自分の限界を知った、自分を客観視することを
知ったということでしょうか。
スーパーのこの「キャリア決定のアーチ」は、
自己概念が何に影響を受けて形成されていくかを
よく物語っています。
目で見てわかるのが好きなんですね^^
セッションにおいては、クライアントさんの自己の内省で終わってしまうことがあります。
自分の中に何か新しいものに気付いた!ということで満足して帰られてしまう。
そういった自己概念も、社会の影響を受けて形成されているんだよ、
あなたは一人で完結しているのではないのですよ、ということを、
少しでも意識してセッションをすることを、心がけています。
それが、社会の中でのキャリアの発達を支援する、という意味だと思っています。