こんにちは。
キャリアコンサルタントの谷口真紀です。
私が所属するJCDAというCDA(Career Development Adviser)団体では、
研修の中で”自己概念”という言葉が良く出てきます。
「自己概念に名前を付ける」という研修もあります。
これは、自分が大事にしている事、行動の核にしていることを、
客観的に捉えたときに表す言葉だと私は考えています。
この研修の中で見つけた私の自己概念を表す言葉は「自立」です。
自分自身をこの視点から見ると同時に、他者や社会全体も「自立」という視点から見ているということを
この研修を通して知りました。
そして、この自己概念には「否定的表現」というものもセットでついてきます。
「否定的自己概念」ではなく、「自己概念の否定的な表現」というものです。
私の自己概念の否定的表現は、「甘え」です。
この言葉を聞くと、いやーな気持ちになります。
また身近なところや世の中で、「あ、この人甘えてるなー」と思ったり、
自分がいま人に甘えてるな、と思うと、落ち着かなくなります。
”依存”ではなく”甘え”という表現が、どうも私の気持ちをざわつかせるようです。
人は多くの他者に支えられて生きているので、依存が悪い事ではないと思います。
必要な時に必要な支援を求めるのは、むしろ、自立への一歩です。
人に支えてもらった経験を自覚している人は、人を支えることも自然にできます。
誰からも支えてもらったことが無い、という人はいません。
#もし自分は誰からも助けてもらったことは無いという人がいたら
どうやって大人になったのか聞いてみたいです。
私が嫌悪する「甘え」は、これぐらいならいいだろう、とか
やってもらうのが当然、というような意識が見え隠れするとき。
私自身も、時折こんな気持ち芽生えてくる時があります。
依存と甘えの違い。
「依存」は自分が困っていることを自覚し、必要な支援・助けを要求すること
「甘え」は、あまり深く考えず自分だけはルールを少し曲げても大丈夫と思うこと。
自分が一番大事にしている事というのは、こうありたいと思う理想像でもありますね。
たまに自分自身の甘えを自覚するときもあり、「自立」した自分に
なかなか近づけないからこそ、いつも意識するようにしています。