M'sキャリアラボ*キャリアコンサルタント 谷口 真紀 オフィシャルサイト

人材紹介の不都合な真実

毎日暑い日が続きますね。キャリアコンサルタントの谷口真紀です。

自粛期間が終わってから、保育園キャリコンと研修のお仕事が少しずつ増えてきました。

園長先生方は、いつもと違う1年のサイクルに戸惑いながらも
確固とした信念をもって、保育に臨んでいます。

密は避けられない保育。行事をどうするか。正解が無い中、先生方も一生懸命アイデアをだし、未曾有の困難に立ち向かうことで、大きな成長を遂げていると感じます。

そんな中で、どうしても、もう、黙っていることができなくなってきました。

保育や介護の業界を専門に扱う人材紹介会社に、一言申したい。

あなたたちは、仕事に誇りを持っているのか?

人材紹介のそもそものしくみは、
1.人手不足の企業から、こんな人が欲しいというリクエストを受ける(受注)
2.人を探す
3.マッチングする
4.雇用契約が成立
5.保育園が人材紹介会社に成功報酬(年収の30%前後)を支払う
という形。

ところが、この業界を専門に扱う人材紹介会社さんの中には、
”1(受注)”をすっとばして、
2からスタートしているところが、たくさん。

保育士さんの求職者が登録する。
そしたら、人材紹介会社の職員が、ハローワークやらネットやらの求人を探す。
求人はわんさか。目ぼしい保育園に電話。
「いい人いますよ。面接してみませんか。
 契約成立したらウン十万払ってくださいね。」

保育園はどこも人手不足。応募してきてくれたら、ありがたい。
面接、採用。ハイうん十万。毎度ありーー♪

その園の強みや特徴を知るわけもない。
それ、マッチングの仕事じゃない。
ただの電話して仲介しただけ。
仲介で紹介者と同席するならまだマシ。
それすらもせず電話一本ってところも。

もっとひどいことも聞いたことがある。
電話でヒアリングを受けたのち、応募者の履歴書が
ファックスで送られてきたっていうの。
この人いかがですかーー?っていうパターン。

アリエナイ!!

採用を決めた園は、人材紹介会社にウン十万を払う。
このお金は、税金から保育園に給付されたお金です。
その分のしわ寄せは、働く人の給料に跳ね返る。
待遇が悪くなると、保育の質が悪くなる・・・
悪循環。

紹介会社の広告には「給料アップ!」「待遇改善」の
文字がたくさん並んでるけど、この仕組みを使って転職した以上、
待遇が良いわけがない。

だから、この業界の転職には、人材紹介会社は、絶対に!!使ってはいけないのです。

そろそろ法律で規制すべき段階なのではないかと、個人的には思っています。

人手不足だから仕方ないじゃない、というなら、
まずは在職者を大事にして、定着しやすい環境を整えることからです。

今年度、キャリア形成サポートセンター事業を使えば、
在職者のキャリアコンサルティングは30名まで無料。(早い者勝ち)
セルフキャリアドックを導入したら、研修も無料。

工夫次第でいくらでもやりようはある。
人材紹介会社に払うお金を、職員や子ども達のために使ってほしい。

本気で保育園の働く環境を良くしたい、もっと子ども達のために
良い保育を提供したいという先生は、こちらのページもご覧ください。

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