M'sキャリアラボ*キャリアコンサルタント 谷口 真紀 オフィシャルサイト

【実技編】理論的立場とは?―(キャリコン技能検定覚書)

先日、キャリアコンサルティング1級技能士の実技試験を受けてきました。

今年で3回目。私にはまだまだ足りないものがたくさんあることが、

今年もよーく、分かりました。

 

「試験」「オーディション」こういうチャレンジできるものを

準備していただけることは、大変ありがたいことだと改めて思います。

自分自身を客観的にみることができ、新しい目標を与えてくれます。

 

 

さて、勉強したことを忘れないように、少しずつ書き留めておこうと思います。

1級技能士の試験のページにも公開されていますが、実技試験の冒頭は

自己紹介から始めて下さい、とあります。

その自己紹介の中に「自分の理論的立場」も説明するように、とあるんです。

 

理論的立場ってなんじゃ???

しょっぱなからつまずいてしまいました。

 

自分がセッションをする時、どんな理論を意識しているのかということでしょうか?

学問として心理学を専攻しているなら、「理論的立場」として

〇〇心理学です、と言えるのでしょうが、現場でどれだけ理論を意識しているか

というと。。。。。

ロジャーズの来談者中心療法も、奥が深い理論ですが、

強いてあげるなら、スーパーの理論でしょうか。

スーパーの理論の中でも特に「キャリア決定のア―チ」が好きなんです。

好きすぎて、イラレでこんな図を作っちゃうぐらい。

【禁無断転載】でお願いします。

 

 

map

 

 

キャリアカウンセリングは、”キャリアの発達”を支援するものです。

「キャリア」とは、社会や自分を取り巻く環境と切っては切れないもの。

 

私が、自分が初めて社会の中で生かされていると実感したのは

周囲とのつながりを実感できた時でした。

それまでは、若者にはありがちなのかもしれませんが、

傲慢にも、自分の力で、努力で、才能で、すべてが可能になる、

上手くいかないのは、自分のせい。

そういう思い込みで生きてきたのだと思います。

 

そうではない、自分だけのせいではないんだと思えた時、

気持ちが楽になりました。

決して他責ではないのです。

自分の限界を知った、自分を客観視することを

知ったということでしょうか。

 

スーパーのこの「キャリア決定のアーチ」は、

自己概念が何に影響を受けて形成されていくかを

よく物語っています。

 

目で見てわかるのが好きなんですね^^

 

 

セッションにおいては、クライアントさんの自己の内省で終わってしまうことがあります。

自分の中に何か新しいものに気付いた!ということで満足して帰られてしまう。

 

そういった自己概念も、社会の影響を受けて形成されているんだよ、

あなたは一人で完結しているのではないのですよ、ということを、

少しでも意識してセッションをすることを、心がけています。

 

それが、社会の中でのキャリアの発達を支援する、という意味だと思っています。