今年も千葉県保育協議会様主催「新社会人研修(2日間)」に講師として登壇させていただきました。
今年で3年目になります。今年は同じ内容の研修を2回、実施しました。
毎年、募集と同時に席が埋まる人気の研修になっています。
たくさんお席を準備したいのですが、各回36名と、人数を絞って、密にならないようにグループワークも気を付けての実施です。
一般的なビジネスマナーに加え、保護者対応の基本、そして、仕事をする上で何より大切な「報告・連絡・相談」についてや、仕事の進め方を、ワークやロープレを通して体で学んでいきます。
題材は保育の現場で起こりうるケースを用いる場合もありますが、ほとんどが一般企業でも使う内容と同じです。
保育という専門スキルは、その土台となる「社会人基礎力」がしっかりと身に着いていればどんどん伸びていきます。
逆に、社会人基礎力が身についていないと、専門スキルも身に付きません。
2日間の研修が終わった後の皆さんの感想を読んで、伝えたいことが伝わったと感じました。
明日から使えるスキルを、1つでも持って帰っていただけたと思います。
最後に、「谷口先生のエピソードが心に残りました」と話してくださった受講生がいました。
約20年前の保護者としての経験。
保育園の園長先生に、泣きながら仕事を辞めるから保育園も辞めますと話をした時のエピソード。あの時から私の運命が変わっていった転機の時間。
私はずっと運が良かっただけだと思っていたけど、後から分かったこと。それは、保育園の中で、気になる保護者についての情報共有が普段からなされていたから、私が延長保育のお迎えという遅い時間にSOSを発した時、タイムリーに職員が連携して、私と園長先生の「相談」という場が生まれたこと。
皆さんは、どんな些細なことでもいいので、気になることをきちんと報告するだけでいい。それが、新人の仕事です、とお伝えしました。
保育士の仕事は、自分に与えられた仕事をするだけで、もう十分保護者の支援になっているのです。
学生から社会人になる時は、人生でもっとも大きな変化の年。とても頑張っていると思います。
この1年、たくさんのことを学びながら、親にとっては子育てのパートナーとして、子ども達にとっては先生として、保育という大事な仕事を担っていってください。
11月のフォロー研修で皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。