M'sキャリアラボ*キャリアコンサルタント 谷口 真紀 オフィシャルサイト

「命を削る」ということ

しばらくブログを放置してしまいました。
こんにちは。キャリアコンサルタントの谷口真紀です。

例年よりは暖冬とは言え、まだまだ寒い日が続きますね。

少し前の話になりますが、大変貴重な講演を聞く機会がありました。

薬師寺執事長 大谷 徹奘さん
http://www.tetsujo.net/

とても高名なお坊さんです。
心に残る言葉がたくさんありましたが、時間がたっても私の中に残っている言葉が、
表題にある命を削るということです。

人間は生まれた瞬間から死に向かって生きている。

一分、一秒と、命が削られていく。

その貴重な命を削って、オレは話をしてるんだ

この言葉は、講演の最中に私語を辞めなかった人への言葉。

続くのは、
「お前たちも命を削って聞いてるんだぞ。」

毎朝4時から修行をして、それから新幹線にのって講演会へと向かう大谷さん。
厳しい修行を長年、毎日、続けてきた人の言葉の重みがありました。

私も人前に立つ仕事をします。
対象者が多くなると、聞いていないなという人も、たまにいます。
この時の大谷さんの講演会は、500席以上がほぼ満席。
誰一人として、聞いていない人はいませんでした。

「人に話をする」という仕事への姿勢に、雷に打たれたような衝撃を受けました。

聞いている人の命も削られていく。
大事な、一人一人の命という時間をいただいている。
一分一秒、命をかけているんだ。

そう思うと、準備をどんなにしても、これでいいのかな?もうこれ以上できることは無いかな?と、そんな気持ちになります。

もともとビビリな性分なので、準備は入念にする方なのですが、
この話を聞いて以降、
「命を削る」という言葉を、仕事のたびに言い聞かせています。