【園長先生の知恵袋】自立を促す保育士の関わり方

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この園長先生の知恵袋シリーズは、
コンサルタントとして私が関わる保育園の園長先生から
お聞きしたことを、先生の許可をとってまとめています。

平成28年に国の政策ではじまった「小規模保育」は、2歳までです。
3歳になると、保育園・幼稚園・認定こども園のいずれかに移らなくてはなりません。

文字通り小規模で手厚い保育を受けていた子は、年少さんになると同時に
一クラス20人、30人の中に入ることになります。

M園長先生の園では、2歳児クラスの後半になると、少しずつ
集団の中での対応を意識した保育を始めていきます。

例えば、先生が話しているときにしゃべりかけてくる子に
「今はあなたの時間ではありません」と伝えること。

それまでに十分に手厚い保育を行い、先生は安全で甘えられる存在であることを
感じてもらっていることが大前提です。
そのうえで、
「先生はいつでもあなたの言いなりになる存在ではない」
ということを伝えていきます。

乳幼児は、世界の中心に自分がいます。
周囲と自分の違いもまだ曖昧ですが、少しずつ、
自分以外の人間にも「都合」があること、
世界の中心が常に自分ではないことを学んでいくのです。

まずは家庭が安心で安全な場であること。
そこに十分に甘えられる存在があり、安全基地を持つことができれば、
子どもは基地を飛び越えて、さらに大きな世界へと自分の足で踏みだしていきます。
小さな集団から大きな集団へ。そして、学校へ。
子どもにとっても段階を経ることは、
環境への適応をスムーズにするうえで大変有効です。

ちょっと厳しいかもしれないけど、「我慢」をする時と場所を学ぶことは、
想像力を働かせるコミュニケーションの基本なのですね。